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プロヴァンスからの贈り物

「プロヴァンスの贈り物」という邦題の映画があります。

この中で登場する葡萄農園の住宅にヒントを得て、

ただ今、B&D住宅を企画中です。

常日頃からも「プロヴァンス風の住宅を建てたい」という建主さん

が時々いらっしゃいますが、建築家住宅では「◯◯風」がなかなかできない

ので、そんな方々のご要望に応えるのは難しいわけですが、

どうしても「プロヴァンス風がいい!」という方がいらっしゃるのは

事実なので、この企画では、なんとかそのご要望に応えようと

考えているのです。そこですぐに思い出したのが、この映画。

ラッセル・クロウが主演でして、子供期に過ごしたプロヴァンスの家に

成長したその人が戻ってきて・・・というお話。もちろん恋愛も

そこに絡んできますが、原作は確か「プロヴァンスの12ヶ月」の

作者だったと思います。

このデザインを担当していただいているのが建築家の河崎さんですが、

河崎さんはわざわざこの映画のDVDを借りて観ていただいたそうで、

昨日行った建主さんへの提案では、見事に映画の世界が反映されて

いました。映画の中で老人と子供が話をしていたシーンが印象に

残ったそうで、その会話をする場所=ワインセラーを建物の中に再現

してくれたのです。南仏の暑い陽射しを受ける土壁とコントラストを

描く暗い土間。そしてその土間の先、やや地下に降りる通路の壁に

ワインセラーがあって、テラスには葡萄の樹が壁面を緑化するように

伸びている・・・・・、そんなプロヴァンスの家を提案しました。

プロヴァンスからの贈り物_f0168167_18484445.jpg


この建物の詳細は、4月に福岡で行うエココチ展で発表し、

その後、全国のプロトハウスのギャラリー(と言うと大袈裟ですね、

正確には東京と福岡と大阪です)にてご案内致します。

そのプランの中の暗い土間は日本の土間にも相通じるものが

あったりして・・・。世界の家ってどこか共通した要素で

つながっているように思います。

この『プロヴァンスからの贈り物』(というタイトルで考えています)

は、偽物としての◯◯風ではありません。日本とプロヴァンスの家の

共通項や重なり合うイメージを採り入れたオリジナルです。

デザインは、シンプル&モダン。内装は、ややざっくりとした

漆喰壁のような仕上がりにしたいと思っています。

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by yawaraka-house | 2009-04-06 18:51