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終戦記念日の家

今年も終戦記念日を迎えます。

大戦というと、私は昔観た北村想の演劇を思い出すのですが、

それは第三次世界大戦後をテーマにした物語で、

タイトルも文字通り「シェルター」だったように薄ぼんやりと記憶して

いるのですが、はたして。

そのラストシーンは、リヤカーの荷台に少女を乗せた男が

威勢よくリヤカーを引っ張って舞台奥へと消えていく(それとも舞台中央?)

のですが、その台詞が効いていて、

「◯◯◯◯はまだやろか? モヘンジョダロはまだやろか?」と大声で

呟くのでした。

芝居のラストシーンというと、唐十朗の紅テントでは必ず

舞台奥のテントがサアッとめくれ上がり、テント芝居小屋の屋外へと

役者を乗せてトラックやバイクが消え去っていくのをはっきりと憶えています。

悪の棟梁を演じる小林薫の迫力はそれはそれはもの凄くて、

それを思い出すたびにテレビの臨場感の無さ、迫力の欠如に頷くのでした。

終戦記念日は、走馬灯のように、私の頭の中の盆提灯に過去の映像を

一連の物語のようにつらならせるのですが、

芝居小屋のような仕掛けがあると私が感じた住宅は今までのところ

塩塚隆生さんの「青の家」くらいで、そんな小宇宙的仕掛けのある空間を

最近見ていないなあと、つくづくそう思いました。



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by yawaraka-house | 2009-08-15 00:00