人気ブログランキング | 話題のタグを見る

最初はラフ案で

土地を見て、何かをひらめいて、

よしこれで行こう! ということで一案に絞り込んだ

ファーストプレゼンテーションを行うことがありますが、

結果として、それはあまり効果的ではないようです。

建主は発展途上の人。

家づくりが進んでいくにつれ、いろんなことを学んできて

志向に変化があったり、時には大きなポリシーに心をとらわれたり

することがあります。

そうなると、「もう数案見てみたい」ということになって、

その家づくりが実施図面の段階まで来ていたらもう大変。

建築家はまた原点に戻ってプランから考え直す必要が出てきます。

ここで知っておきたいのが、建主の多くが「自己実現」をしたいと

願っているということ。つまり建主の「思い」が参加していないこと

には、その住宅の満足度は本質的な意味において獲得できないのです。

そこで私が建築家にお願いしているのが「最初の提案はラフでいいので

数案考えてほしい」という方法。

これだと、まず幾つかの方向性が提示されて、建主も

いろんな角度から住宅の可能性を想像することになるので

その場かもしくはその数週間において色々と学習して自分が

本当はどんな家を建てたいのか理解できるようになるのです。

その際に気をつけたいのは、建主の気持ちを誘導しないこと。

ラフ案を見て、建主の心の中に浮かび上がってきたイメージの力を

借りてそれをビジュアル化することに徹すれば自然にユニークな

デザインアイデアになっていくもの。

そこにこそモダン住宅が生まれる必然性があるように思います。

最初はラフ案で! できれば、そんなスタートがいいですね。




ブログランキングに参加しています。
気に入っていただけたら、下のバナーをクリックしてください。



           プロトハウスのホームページ

         いい家をつくる10の必読ポイント

             家づくり相性診断

by yawaraka-house | 2010-08-27 17:03