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ビールとバッタと天候不順

 今年の夏の前半(お盆明け前くらいまで)はビールが美味かった。
 ビールだけでなく素麺も美味かった。
 今は築後20年の建築家住宅(民家スタイル)に住んでいるが、そ
こにはエアコンがないのでカラッと夏らしい暑い天気が続いた夏前
半は、冷たい物が美味しく感じられたのである。
 そうそう、今年の夏ほど毎晩のようにモロキューを美味しくいた
だいた年もなかっただろう。
 ところが、盆明けからスコールのような雨の日が続き、そのまま
夜ともなればスズムシが泣き始め、終日雨の昨日などは昼までも障
子を閉めていないと寒いくらいになってきた。
 いわゆる、天候不順である。
 今年の夏は、この天候不順とガソリンの値上げでややもすると心
までが曇ってしまうのだったが、朝、鴨居に緑色の子供バッタがい
るのを見かけ、曇りかけた心が息を吹き返した。
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 今住んでいるこの家は「月の舎」と命名したが、こんどの9月に
は、コアンと命名したモデルハウスがオープンする。
 信頼していただいた工務店さんに任せていただき、自分が住みた
いと思う家を造った。
 設計は高岸博之さんにお願いし、施工は依頼主である斉藤工務店
さん。それぞれが本音で語り合いながら、B&D方式の家づくりの原
点となるようなデザイン・仕様・家づくりシステムにした。
 昨日今日は、そのモデルハウスオープンのためのツール制作のた
めに月の舎にこもってコピーを書いている。
 これまでの家づくりシステムづくりの集大成ともなる企画であり、
これを原点として、理想的な家づくりの啓蒙をさらに進めていきた
い。
 一般の方へのモデルハウスのお披露目は9月27日からだが、そ
の後は志のある工務店さんやメーカー、それに興味のある建築家に
はぜひ見学していただきたいと思う。
 スタンダードであるが、きちんとデザインされた外観や内部空間
はもとより、家づくりのシステムにも工夫を施してある。
 コアンはすでに二組の建主が家づくりをスタートさせていて、他
に数組がお待ちいただいているという嬉しい状況であるが、それは、
一重にプランが良かったからだとその反響を体感している。自分の
家のように愛着があるのも影響しているのだろうが、そのプランを
語るときの自分が熱くなるのを感じていると、それを聞いている建
主も熱く共感してくださるのである。
 いいプランにはいい反響がある。つまりは企画次第というわけだ
が、そんな当たり前の事実に今さらのように驚いている。
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by yawaraka-house | 2008-08-28 00:39

原因があってプロセスがある

 昨日は宮崎に行ってきた。
 工務店新聞に載った「地域スタイルの家」に問合せがあったビルダーに
説明をしに行ったのだ。
 福岡から西鉄高速バスで3時間とすこし、のはずが行きは事故渋滞、帰
りは自然渋滞でそれぞれ4時間かかった。バスでは小さなモニターで映画
が流れていたので〝車酔いしない程度に〟(僕は乗り物に弱い!)ちらち
らとそれを観て時間をつぶした。
 「今、会いにゆきます」は、なぜそのタイトルなのか初めて理解できた。
雨の季節に死んだ母親が帰ってくるという物語だが、なのに「これから会
いに行く」というのでは合点がいかないままだったのだ。
 「タッチ」の長沢マサミ(漢字でどう書くのだっけ?)はかわいかった。
これと比べると先日観た「隠し砦の三悪人」の長沢はNGだった。かつて巨
匠黒沢明は「昔の日本人の顔をした人が少なくなったので時代劇が撮れない」
と嘆いたそうだが、「隠し砦」で秋月藩の姫君を演じた長沢は、相当力ん
で演じていたものの、やはり舌ったらずの現代っ子だった。嵐の◯◯くん
(名前忘れた!)が出ていることもあって、あれはアイドル的映画(本物
のアイドル映画ほどのギャフンと言わせるアイドルパワーもなかったので
敢えて「的」と言わせてもらう)だったなあ。興行収入も遠く目標には及
ばなかったらしいが、すべて原因があって結果がある、ものだ。
 宮崎のビルダーは、他の工務店との競争が激しくなってきており、それ
に負けないような新しい住宅企画が欲しい、ということだった。今進めて
いる太宰府や河口湖のモデルプランのコーディネートのことをお話したり、
「地域スタイルの家」では、これまでに客観的に観てきた中で価格的にも
バランスのとれた自然素材等を使った住宅企画とユーザー参加型の家づく
りコーディネート(俗にいう販促計画)をしていることをお話した。
 降り出した雨の中、一路福岡へ向うバスに乗ったのだが、事務所を経由
して家に戻ると北京オリンピックの開会式をやっていて、それを観ている
うちに眠たくなり、なんと10時には大の字になってイビキをかいていた。
 すべて、原因があって結果がある。
 そんなに早く寝たのに起きたのは朝の8時過ぎ。なんと10時間も眠っ
ていた。十分に体力が回復したらしく、朝から気力が充実していた。
 で、庭の一角を占拠していたローズゼラニウムを刈った。庭にはハーブ
ガーデンをつくっているが、去年から放っておいたらローズゼラニウムが
勢いに任せて勢力圏を拡大し3帖ほどのハーブガーデンの2帖を占拠しつ
つあったので、それを駆逐したのである。
 蚊取り線香を2本焚き、長袖長ズボン、首にはタオルを巻いた上で虫除
けスプレーを手足に吹きかけた完全武装の格好で庭に降りた僕は、約1時
間をかけ、キッチンハサミ(なんで剪定鋏がないんだ!)で固くよじれた
ローズゼラニウムの茶色い茎をバッサバッサと刈り込んだ。ハーブガーデ
ンの中央に置いた飛び石が見えはじめると、アップルミントのひょろ長い
茎を切らないよう注意しながら刈り進めていった。オレガノはしっかりと
自陣を死守していて周りから忍び寄ろうとした痕跡のある雑草を寄せ付け
ることなく密度の濃いオレガノの森を広げていた。
 それにしてもどうしてこんなにハーブは力強いのだろう。中でもローズ
ゼラニウムは勢力拡大に恐ろしく貪欲である。そもそもここにローズゼラ
ニウムを植えたのは誰だろう?
 と思ったら、それは他ならぬ僕だった。
 ここにも、原因があった結論があった。
 プロトハウスの活動も早いもので8年が経った。いろんな種を撒いてき
たので、それがいろんな花となりつつある。「地域スタイルの家」はまだ
種を撒いたばかりなので花咲く季節の数歩手前だが、案外、開花期は早い
かもしれない。スタンダードに考えた住宅プランの説明をしていると建主
さんからのいい反応が返ってくるのを実感しているのである。太宰府も河
口湖も千葉も、提示しているモデルプランを気に入っていただいて進んで
いる家づくりがそれぞれ数組ある。これはかつて雑誌に建築家住宅をモデ
ルプランとして提示していた時には明らかになかった反応だ。どこが違う
のか、答えは明瞭。今回の「地域スタイルの家」のモデルプランは、僕ら
が大勢の建主から得たニーズとビルダーの意見を反映させ、それを可能な
限りスタンダードなデザインとして表現している。この部分がリアリティ
となり生活の知恵となって生の説得力を醸し出しているのである。
 「地域スタイルの家」はまだまだ、これからである。だが、そこには確
かな手応えを持ったプロセスが生まれている。
 原因があってプロセスがある、と感じている。

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by yawaraka-house | 2008-08-09 11:09