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感性を読める人

 B&D方式の初めてのモデルハウスが完成した。

 27日と28日はそのオープニングイベントを開催。大勢の方に観ていただ

いた。

 人気があったのは、土間テラス。庭の木陰が映って,縁側のようにくつろ

ぐことができる。格子雨戸を閉めると、外からは室内の様子が見えないので、

採光を確保しながらプライバシーを守ることもできる。

 来場された方々はその土間テラスに腰掛け、庭をデザインしてもらった川

島さんと語らったり、子供たちがグルグルと駆け巡る様子を見たりして、す

っかりのんびりとした気分に浸っている様子だった。

 格子雨戸に鍵をかけ、木製建具を網戸だけにすれば、夏の熱帯夜でも自然

の風を部屋に通しながら快眠することができる。

 僕はこの格子雨戸がこんなに人気が出るなんて想像していなかったのだが、

いやいやデザイン担当の高岸さん、恐れ入りました。

 高岸さんは光や風を読める人。その家でどんな暮らしが営まれるのかを想

像できる建築家だ。

 住まいをデザインする人には、感性を読む能力が必要だと思うが、格子雨

戸がこんな風に使われ、そこでどんな家族の会話が生まれるのか、たぶん、

高岸さんには読めていたのだろうなあ。

 B&D方式の家づくりは、各地の気候風土にマッチした家づくりを進めるも

のだが、日本人の感性に訴えかけるこんなデザインは大切にしていきたいと

思った。


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ファサードはこんな雰囲気。高原のカフェみたいでしょう?


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そして、これが土間テラス。木漏れ日が、いい感じです。

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子供たちがグルグル駆け巡っていた。

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by yawaraka-house | 2008-09-29 18:50

役者は揃ったか?


 役者が一人でも欠けると芝居は成り立たない。主役だけでなく脇役も、物

語の進行には不可欠な存在だ。その意味で配役(キャスティング)は重要に

なってくる。同じ芝居でも、いい役者が演じる舞台は、その魅力を倍増させ

る。

 学生の時代、演劇をやっていた頃から、シナリオと配役の大切さを身にし

みて理解する局面が多々あった。それは演劇や映画やテレビドラマに限らず、

ニュース番組や目の前の日常にしてもまさにその通りで、シナリオと配役が

うまく決まっていない場面は、いずれのシチュエーションでも面白みに欠け

るのだった。

 家づくりにも、この法則はあてはまる。

 建築家だけが登場人物のような家づくりでは、建主の満足を獲得できるよ

うな住宅はできないのだ。

 ある住宅が完成したオープンハウスの日、それを設計した建築家が「この

家は施工が悪くて散々だったんですよ」と訪れた雑誌社の編集者にこぼして

いたが、その台詞は、その家づくり物語を台無しにするものとして僕の心に

響いた。オープンハウスの現場はまだ手直しが残っていて、目の前にそれを

施工した工務店の職人がいるのに、〝主役〟を演じる建築家はそう言い放っ

たのだった。

 僕はその家の建主と今も現場で手直しを続ける工務店の職人に申し訳ない

気持ちになった。工務店選びにも設計監理にも責任があるはずの建築家がこ

ぼした台詞に愕然としながら。

 家づくりの主役は建主である。住宅はその人たちの人生の舞台であり、そ

こでどんな人生(ドラマ)が展開するのかのシナリオを想像しながら台本を

描き舞台装置をつくるのが、建築家と工務店の仕事だ。そこには少なくとも

3組の登場人物たちがいる。それぞれが主役で、それぞれが脇役だ。

 建築雑誌が煽るだけのコマーシャルケンチクの時代はもう終わった。僕は

そう思っているし、実感している。建主も自分たちの人生に相応しいシナリ

オを書いてくれる建築家や家づくりの仕組みに出会うことを望んでいるし、

工務店も損な役回りに甘んじてばかりはいなくなった。

 僕は最近B&D方式の家づくりを推進しているが、その打合せ現場では、建

主はもちろん、建築家も工務店もコーディネーターである僕らも本音の台詞

を口にしながら、それぞれの役割を演じている。そこにはシナリオがあり配

役がある。

 家づくりの前に問いかけて欲しい。

 役者は揃ったか?

 住む人…A家族

 シナリオ(図面)を書く人…B設計士

 舞台監督…C工務店

 舞台壁を塗る人…D左官

 舞台屋根をふく人…E板金屋

 舞台に水を引く人…F水道屋

 舞台美術…G建具屋

 その町の住人たち…人生の大勢の登場人物たち

 役者は揃ったか? その役者たちの顔は輝いているか? シナリオは面白

いか? それで、その舞台の面白さが決まる。


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by yawaraka-house | 2008-09-23 11:21