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アパートメントの可能性

最近はあまりアパートづくりの仕事をしていません。

それは、アパートを経営しようとされる方の多くが、利回りにだけ目を

やるケースが多いのと、事業性建物ですから、そんなに長期に渡って

安定的に利益が確保できるほどの魅力的なアパートを、デザインの

力だけで提案できる自信がないからです。

先日も、ある場所で、これからアパート経営をされようとしている方と出会い、

こんな話になったのですが、そのときも私は正直に、そう話しました。

その方も、アパートのことをいろいろと研究されているようですが、

やはり事業開始に至るまでの決定打には出会っていないようでした。

そこで私はこんな話をしました。

ある家族がいて、その家族には障害を持ったお子さんがいます。

そのご両親の不安は、自分たちがこの世からいなくなった後、誰が

その子の面倒を看てくれるかという一点です。

アパートという共同生活体が、もしそんなご家族の不安を吸い取ってくれる

コミュニティであれば、いいのかもしれませんね、と。

この考えを現実的に突き詰めていけば、新しいアパートメントが誕生する

かもしれないと私はずっと考えています。

そこには、継続して介護を続けることができる現実的な仕組みが必要です。

家族ではない人たちが、家族のようにつながる空間が必要です。

設計は、まず間違いなく上手くできます。それだけの建築家たちをコーディネート

していますから、自信があります。問題は、継続して介護ができる現実的な

仕組みづくりです。そこには商売だけでは成立しない精神性のようなものが

必要のような気がしています。

今日、建築家の臼井さんが作品集の更新にやってきてくれました。

やわらかな眼差しをした、まだ若い建築家と話をしていると、

同じようなアパートメントの話題になりました。

今、既存のアパートをお持ちで、そのアパートを、もっと社会貢献型の仕組みに

していきたいとお考えのオーナーの方がいらっしゃれば、ぜひご一報ください。

ご一緒に、新しいコミュニティ型アパートメントを考えてみませんか。

もちろん、利回りの話を抜きにして。



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by yawaraka-house | 2009-08-30 11:04

株式会社プロトハウス事務局

9月1日から社名を株式会社プロトハウス事務局にします。

今までは有限会社コアプランニングが社名で、プロトハウス事務局は

部門名的に位置づけていたのですが、

名前が知れ渡ってきたので、

そろそろプロトハウスに統一しようというわけです。

では何故「株式会社プロトハウス」ではなく、「プロトハウス事務局」なのか?

そこには、私の夢と理想が描かれています。

私はそもそも「プロトタイプからはじまる家づくり」というコンセプトで

プロトハウスというコンセプチュアルなネーミングを考えたのですが、

この「プロトタイプからはじまる家づくり」=「プロトハウス」という仕組み

そのものを広めたいというか確立したいので、

活動内容を、そのための事務局的な位置づけにしておきたい、

と考えたときに、それだけで完結したイメージのある

「株式会社プロトハウス」ではなく、

これからもずっと新たなプロトタイプを希求する活動体としての

イメージのある「株式会社プロトハウス事務局」のほうが

いいように思ったのでした。

それに単純な「株式会社プロトハウス」だと、ハウスメーカーと間違えられる

可能性もあるのです。言うまでもなく、

「株式会社プロトハウス事務局」の活動は

これまでのハウスメーカーの概念とは対極にあるものです。

そこでは、地域の気候風土や社会的なニーズ及び事情、それに、地域性と

それに根ざした想像力のあるデザインの持つ可能性を大切にしています。

言い換えれば、日本の原風景を描く地域発のデザイン活動のようなコトを

展開していきたいのです。

地域の木を使った、地域の風景によく馴染むプロトタイプからはじまる、

より多くの方にデザインの持つ力を享受していただけるような家づくり。

株式会社プロトハウス事務局には、そんな意味があります。


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by yawaraka-house | 2009-08-29 11:58

ローズウッドとカムイとプール

建築家の大場さんの設計で進めていた住宅が完成しました。

ほとんどの建具がローズウッドの突板仕様となっています。

完成した住宅を拝見させていただきましたが、ゴージャス〜の一言です。

プロトハウス事務局は「庶民の味方!」と思われているようですが、

もちろん、こんなゴージャスな住宅もコーディネートするんです!!

が、私、個人的にはやはり庶民派です。

来月に封切りになる映画「カムイ外伝」を密かに楽しみにしている忍者映画大好き

な庶民派です。同じく映画と言えば、「プール」という作品も9月封切りなので、

9月は結構忙しくなりそうな予感さえしています。

ローズウッドとカムイとプールは、全くなんの関係もありませんが、

いずれも私という生き物の側面に触れるという点では共通した吸引力が

あるのかもしれません。「プール」は微笑みの国タイが舞台だそうですが、

そこにはローズウッドの建具やキッチンというゴージャスな空間は

登場するのでしょうか? 「めがね」の制作スタッフが手がけているのだ

そうですが、監督は大森美香という人で、「かもめ食堂」や「めがね」の

荻上直子さんとは違います。でも同じ制作スタッフで、あの世界観を

引きずっているのならば、ローズウッドは登場しません。

「カムイ外伝」は忍者映画で、やはり手裏剣を投げたり刀で切り合うシーンに

心躍るのでしょうが、「プール」の癒される時間に身を浸すのも、私は

どちらも好きなのです。人間って、本当に複雑だなあと思う瞬間ですが、

住宅も同じで、私はいまだにモダンな家もナチュラルな家も、和も、

ログも、洋館も好きなのです。これで特に困ったことはなく、

仕事柄いろんな建主の嗜好が理解できるので、ニュートラルな気分を

よしとしています。


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by yawaraka-house | 2009-08-27 21:45

施工側の意見

ただ今、建築家の清ちゃんで進んでいる家づくり計画の打合せに

K工務店さんに参加していただきました。

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この家づくりは、今までにない住宅の提案になっているので

その空間を完成させるのにどのように施工すればいいのか、知恵の出しどころ

なのです。

建物の性質上、雨がドドッと降ったら、一気に浸水する可能性が

あるので、それをどうするかとか、基礎と土台と床の設置、壁の立ち上げ

など、まだ基本プランの段階ですが、いずれ訪れる施工の段階を想像して

いないで進めてしまうと大変なことになる可能性もあります。

建築学科を卒業し一級建築士でもあるK工務店さん、大手建設会社で

有名建築家と協議しながら施工図を描いてきたという心強い実績も

ある方でして、打合せの最中にも色々と現実的なアドバイスを

いただきました。しかもこのKさんが素晴らしいなあと思ったのは

清ちゃんに「自分のコンセプトをしっかりと話すことが設計では

一番大切です。それを徹底的に聞くことでいい施工もできるんです」

とおっしゃったこと。大変有難い言葉でした。

打合せ終了後、Kさんは

「この段階で打合せに参加できるのは本当に良かったです。いつも見積もりの

段階からの参加で、へたをすると、工事契約直前までお施主さんに会わない

ということもよくある話ですから」とおっしゃって、照れくさそうに

笑っていらっしゃいました。

設計者と施工者がお互いの専門的な知識や経験を駆使しながら家づくりを

進めていく、私が理想と感じているB&Dの家づくりを感じた瞬間でした。

じっくりタイプの清ちゃんですから、打合せはぼちぼちと進んでいますが、

そろそろ基本プランがフィックスしそうな感じです。

いい家のカタチが、参加者全員の頭の中に次第に姿を

現してきつつあります。

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by yawaraka-house | 2009-08-26 14:06

昨日、会えませんでした。

昨日は、神戸の前田由利さんちで開催した「11年目の草屋根ハウス」

に行ってきました。

で、前回のブログでご紹介した〝つぶらな瞳〟さんには会えませんでした。

イベントの邪魔になってはいけないとお隣の母屋に預けられていたのです。

ざ、ざんねん・・・・・。と嘆いていると、

母屋から前田さんのお母さん手づくりのおにぎりが届けられました。

か、かんげき!!!!!です。

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イベント参加者で美味しくいただかせていただきました。

お母さん、ありがとうございました!!!

大阪プロトハウス担当の山岸も背中で哀愁をたたえながら、

感謝&感謝です。

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草屋根は夏草でした。

ユリデザインスタッフの下賀くんが前日に伸びたススキを刈ったのだそうです。

下賀と書いて「げか」くん、ご苦労様です。

会場となった前田さんちではご来場の方を囲んで

前田さんが海外で撮ってきた草屋根の写真や大学の先生がたが調べてくれた

草屋根の資料を見ていただきながら、ゆっくりとお話していただきました。

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そしてこの日は、なんと前田さんのお誕生日!

プロトハウスのスタッフと岩鶴工務店さん、それに下賀くんが

揃って歌ったハッピーバースデイ!

全員男性ですから、もちろん男性合唱団です。

たぶん力強いハーモニーだったはず、ですが、前田さん、笑いながら

ご清聴ありがとうございました。

〝つぶらな瞳〟さんには会えませんでしたが、

楽しいひとときに出会えた一日でした。



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by yawaraka-house | 2009-08-24 21:41

明日、会いに行きます。

明日、この子に会いに行きます。

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私を見つめるつぶらな瞳に会いに行くのです。

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こんなにお上品です。 

たぶん女の子だと思います(いけない、聞いてなかった)。

あ、この子は、前田由利さんちの家族なのです。

で、明日、前田さんちでイベントを開くので、久しぶりに会いに行くのです。

イベントは「11年目の草屋根ハウス体感会」と言いまして、

草屋根を全国的に広める運動の一環です。

そして、

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こんなかわいいキッチンをデザインする前田さんに色々と教えを乞う

いいチャンスでもあるのです。まあ相変わらずキッチンのことを

考えているわけですね。

よろしければ明日、神戸市東灘区にどうぞお出かけください。

阪急御影駅から徒歩15分ほどで着きますから、お気軽に、

私に会いに来てください! 彼女(?)も待ってます。

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by yawaraka-house | 2009-08-22 22:17

いいキッチンを考える②

ここ数日、やはりキッチンのことを考えていました。

もちろん本業である家づくりコーディネートの合間にです。

まず、原点に戻ってみました。

キッチンとは火所であったはずだ、と。

日本家屋の土間にあったカマドです。あの土をもっこりと積み上げて固め

その上に鍋や薬缶や黒こげたお釜を乗せて火を焼べていたヤツです。

あのカマドが原点なのですから、当然ながらコンロが必要になってきます。

次に水を流して果物や米を洗う場所が必要で、それが流し=シンクになって

きます。こないだは女性陣のニーズに引きずられて食洗機が頭に浮かぶ

などとうわ言のようなことを呟きましたが、あれは戯れ言でした。

必要なのはコンロとシンク。それだけです。

で、あれば、つい最近まで流行っていたステンレスのフレームキッチンで

いいように思えてくるのですが、そこではたと考えました。

人はよく業務用キッチンのような何の無駄もないキッチンがいいと言うのだが、

果たして私も心底本当に業務用がいい!なんて思っているのだろうか、と。

答えは即答NO!!!です。

私はやはりカッコイイのがいい、と直感的に思ってしまうのでした。

では、極力、コンロとシンクだけのシンプルなキッチンをデザインするにして、

ステンレスのフレームキッチン以上にシンプルさを売りにしたカッコイイ

キッチンが生まれる余地はあるのだろうか? 

そんなことに考えが及んだのですが、

「うちは魚焼くからコンロの下にグリルがついてないとダメよ」と宣う

女性陣の一言が夢に描きかけていた薄いカウンタートップの上にこれまた薄い

感じで乗っかったコンロのイメージを風前の灯火に変えてしまいそうに

なるのでした。 ・・・が、そこで私は情報を駆使して探し出しました、

ロジェールTDS-64RB!!!!!

外形寸法:W590×D510×H72mm の薄型です!

しかも大バーナとミジョローズバーナという二つのバーナがいいらしい!

外装はステンレスもあるのですが、私は鋼板ホーローに心惹かれます。

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もちろん、男のデザイン趣味的もしくは直感的チョイスではありますが、

何処かしらビビっとくるものを感じました。

魚は別に魚焼きグリルを買えばいいじゃないですか〜女性諸君、様〜。

ということで、今日のところは気に入ったガスコンロを探すところで

また一歩いいキッチンが近づいてきたような手応えがあったのでした。

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by yawaraka-house | 2009-08-21 22:16

いいキッチンを考える①

いいキッチンを考えはじめて最初に頭に浮かんだのは

やっぱりデザインでした。

全体の「見た目のイメージ」を大切にしたいと思うのはクリエーターの性

でしょうか。 それよりも使いやすさとかから入ればいいのにと自分を

客観視するのですが、できません。

で、デザインはまずシンプルであること。そしてちょっと元気なイメージも

欲しいぞ、と思ったのでした。

次に浮かんだ要素は、いろんなパーツを必要に応じて組み込むためのそれも

シンプルな仕組みができないかということ。これもデザインに絡みます。

もちろんのことそんなにゴージャスなキッチンなんて趣味ではありませんので

水栓やコンロや換気扇もメーカーにはそんなにこだわろうとは思わず、

むしろ日常よく使う包丁や塩や胡椒などを置いておくのに便利な方法は

何だろうなどと考えてしまいます。

それでもパーツ的に大切に思えたのは食洗機でした。

ただこれは調べるとすぐに解るのですが、現実的な選択肢は

そんなにないのですね。ビルトインだと10万円程度がパナソニックで

20万円台後半にミレーがあり、20万円台1頭からアスコがある程度

なんです。ミレーの評価はよく聞きますが、アスコはあまり聞きません。

ここら辺りはその筋の専門家の意見を参考にしたいところです。

ただ、こんな方法もあるかもと思ったのが、

ただのボックスを作っておいて、そこに卓上型の食洗機を配置して

排水だけは別に設けるというもの。

これだと「見た目」のショボ感は別としていろんな食洗機から好きな

タイプが選べそうですし、価格的にも5〜6万円で設置できそうです。

と、ここで重箱の隅ばかりに目が行っている自分に気づいてハッと

目が覚めた思いがして、「いいキッチン」って、意外に難しいぞ

と考えるに至ったのでした。


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by yawaraka-house | 2009-08-20 09:44

秋の家づくりへ

今年のお盆はゆっくりと夏休みしました。

草むしりをばっちり行ない、存分に汗をかき、お気に入りのカフェを

めぐっては、これから秋にかけてのプロトハウスの展開を

具体的に考えました。

まずは23日の「11年目の草屋根ハウス体感会」を神戸の前田由理さん

のご自宅で開催させていただきますが、その直後にビッグサイトで

グッドデザイン賞の二次審査が公開されるのでそこでどんな展示を行うのか

頭を使って考えました。

9月からは『オーガニックリビングecocochi』というショップ企画を

毎月1回開催していく計画です。まず最初はただ今取組んでいる環境に

やさしいB&D住宅『ecocochi』シリーズの住宅プランをご案内して

いく予定。

さらにリフォームギャラリー計画なども進行中・・・。


秋の家づくりへ、明日から意識を切り替えて、がんばってまいります。


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by yawaraka-house | 2009-08-16 18:05

終戦記念日の家

今年も終戦記念日を迎えます。

大戦というと、私は昔観た北村想の演劇を思い出すのですが、

それは第三次世界大戦後をテーマにした物語で、

タイトルも文字通り「シェルター」だったように薄ぼんやりと記憶して

いるのですが、はたして。

そのラストシーンは、リヤカーの荷台に少女を乗せた男が

威勢よくリヤカーを引っ張って舞台奥へと消えていく(それとも舞台中央?)

のですが、その台詞が効いていて、

「◯◯◯◯はまだやろか? モヘンジョダロはまだやろか?」と大声で

呟くのでした。

芝居のラストシーンというと、唐十朗の紅テントでは必ず

舞台奥のテントがサアッとめくれ上がり、テント芝居小屋の屋外へと

役者を乗せてトラックやバイクが消え去っていくのをはっきりと憶えています。

悪の棟梁を演じる小林薫の迫力はそれはそれはもの凄くて、

それを思い出すたびにテレビの臨場感の無さ、迫力の欠如に頷くのでした。

終戦記念日は、走馬灯のように、私の頭の中の盆提灯に過去の映像を

一連の物語のようにつらならせるのですが、

芝居小屋のような仕掛けがあると私が感じた住宅は今までのところ

塩塚隆生さんの「青の家」くらいで、そんな小宇宙的仕掛けのある空間を

最近見ていないなあと、つくづくそう思いました。



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by yawaraka-house | 2009-08-15 00:00