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福島県の仮設住宅公募の結果が発表されました

4000戸の仮設住宅を施工する福島県内の事業所が発表になりました。

結果はここからご覧いただけます。

県産材を使った木造の仮設住宅の採用が多いようで、一安心です。

by yawaraka-house | 2011-04-30 13:03

仮設住宅に自由を!

本日、マザープロジェクトに参加している建築家各位に

出版予定の「仮設住宅本」のページ構成案を送りました。

その本の中で最も伝えたいことは、仮設住宅にはもっと被災者の心の

声を反映させるべきでしょう、という思い。

言い換えれば、仮設住宅にもっと自由を! ということです。

この本の中には、仮設住宅の様々な可能性と、日本の仮設住宅の現実、

そして、そこから見えてくる理想の仮設住宅づくりを推進するための我々のとるべき

方向性が示されます。

被災各自治体では、なんとか地元工務店による仮設住宅の公募がスタートしましたが、

その裏には大手商社やゼネコンが動いていて、地元工務店による仮設住宅づくり

とは名ばかりのプレハブ仮設同様の外国産ユニット仮設住宅づくりという

なんとも残念な事態が進行している様相です。

その辺りの事実も、この本の中では時系列的にレポートしていきます。

そこにあるのは、なんとも想像力の欠如した世界観です。

長い目で見た時の在るべきビジョンを示すことができれば、そこに本当の安住があれば、

被災者の方たちも、心から安息できるコミュニティ志向の仮設住宅を求めることができる

はずなのに、何の独自のビジョンも提示されないまま進む効率一辺倒なあてがうだけの

仮設住宅供給の前では、対処療法的な処置しか施されません。

我々は、何者にも拘束されない自由な想像力の元で、

仮設住宅の根本的な可能性を発見していこうと思います。

一人でも多くの方が、その本を手にして、「なあんだ仮設住宅ってこんなことが

できるんだ」と感じていただけるような内容にしていきます。

そして、それを現実の仕組みに落とし込むための採るべき活動を示し、

実践していこうと思います。


我々も、戦略を練って、しっかりと準備をはじめる必要があります。

最悪のシナリオは既に始まっているかもしれないのですから!




マザープロジェクトの進捗はプロトハウス事務局
まで。

by yawaraka-house | 2011-04-29 02:24

仮設住宅のプランを提供しています

マザープロジェクトは、東日本大震災に際し、

これまでのプレハブ仮設住宅ではなく、

もっと住み心地のいい、毎日を元気にしてくれる仮設住宅を提案して

いこうという活動です。

只今、8プランほどの仮設住宅プランが出来ています。

各自治体は、相変わらず収容性第一の仮設住宅規制概念での

仮設住宅づくりを「数を稼ごうと」躍起になって進めていますが、

もっと想像力を働かせ、同じ工事費ならば、心と体が健やかに

なる仮設住宅づくりをしよう!というのが我々の主張です。

どうぞ、気軽にご連絡ください。ご要望にかなった仮設住宅プランを

提供いたします。

個人のかたの利用は無料です。

自治体の仮設住宅村でのご利用の場合はご相談ください。

お問い合わせはプロトハウス事務局までお願い申し上げます。

フリーダイヤル0120-2610-83

by yawaraka-house | 2011-04-22 10:32

元気が出るデザイン

デザインの持つチカラを仮設住宅にプラスすることができれば!

それも、マザープロジェクトのテーマだと思う。

建築家・渋田耕治さんが考えた仮設住宅プランは、

外壁に木を貼り、その上にカラフルな色を塗って街並みを色づけ

ようというアイデア。サイズも14.90m2、22.35m2、29.81m2と

揃っているので、家族構成に合わせて自由に選ぶことができる。

先回のミーティングでは、イタリアのブラーノ島のカラフルな街並み写真を

持参して「仮設住宅村でもこんな風に色づけられると明るくなるし、

元気が出てきそうじゃないですか!」と、渋田さんは

いつもの笑顔で話してくれた。

このプランはいずれも、仮設住宅にしか使えないデザインではなく、

例えば小さな小屋として別荘にも使えるほど垢抜けている。

これが建ち並ぶ街並みは、それだけでまさにイタリアの陽気さに

溢れ出す。

デザインには、そんなチカラがある。

今進められている仮設住宅の建築には、デザイン的要素がほとんどない。

緊急時にはデザインなんてことを言っている余裕などない!と

言わんばかりのクールさで、それは合理的収容性第一に建てられていく。

そこに、デザインのチカラをプラスするだけで、

人は勇気づけられ、元気をもらい、その結果として、心のケアにも、

体の健康にもつながっていく。

同じ建築工事費をかけるのならば、ぜひ、仮設住宅にも

デザインを取り入れてほしい。

デザインは心理的な満足度に直結する。「心地いい」という感覚だ。

住空間には、これ以外に生理的な満足度に関連する「気持ちいい」と、

仕上がりや構造の満足度に関連する「質がいい」という二つの重要ファクターが

ある。この三つのファクターのバランスをいかにとるか。

そんな視点で仮設住宅を考える必要がある。

国も各自治体も、そんなことには見向きもしないで数を稼ごうとする。

それが、残念でならない。

by yawaraka-house | 2011-04-21 11:39

変形狭小地向け仮設住宅プランができた!

昨日の福岡の建築家たちとのミーティングは大きな収穫があった。

みなそれぞれに現実的でしかも生活提案に富んでいる。

中でも川津さんから提案があったプランは

変形狭小地向け仮設住宅プランになっていて、

これならば公園などの広大な敷地がなくても裏山の狭い土地に

でも数軒の集落として建築することができる。

すなわち、被災したふるさとの近場に仮設住宅を建てることが

できる可能性に富んでいるということだ。

もちろん津波対策として高所建築は不可欠だろうが、Googleのマップで

見る限りでも、被災地の近くには山場もあり、そこには、普通の

感覚ならばとても家を建てることには不向きと思える土地がある

だろうから、そんな変形地を選んでも、そこに家を建てることが

できるということになる。

地盤調査などを行い、その変形地が木造の住宅を建てることが

可能かどうかをきちんと確認する必要はあるが、


これならば、仮設住宅を建てる候補地がないと言われている問題点の

解決策になるかもしれない。

そんな希望を感じさせるものだった。

さっそく昨日便で宮城県の工務店にプランを発送。

それぞれのプランの特色を明示して、利用しやすいようにした。

このような変形地向け仮設住宅プランは、さすが建築家!と言わせるものだが、

考えてみれば、建築家住宅って、変形地とか狭小地での相談を

受けることが多く、仮設住宅でも、そう言うことか、と納得。

福島県や岩手県でも、こんなプランがあることをぜひ知ってもらいたい!

by yawaraka-house | 2011-04-20 10:47

常識と当たり前

宮城県の仮設住宅の公募を前に、今朝、魚沼市の佐藤建設さんから

電話があった。

「応募要領を読んでいると、連棟型がいいように思うんですが、

そんなプランもありますか?」

僕は「あります」と答えた。

そんなプランが建築家から提案されないようならば、作ればいい。

福島県に次ぎ岩手県と宮城県が仮設住宅の公募要領を発表したが、

それはいずれも今までのプレハブ仮設住宅の常識の範囲内でしか想定

できないような内容になっているものだった。

岩手県などは、平面図まで添付されていて、この図面を施工する会社は

手を上げて!状態である。

そこには、提案の余地がほとんど伺えない。

宮城県の要領は、三県の中では最も柔軟な見せ方になっているが、

それでも事細かな部位に関して設置義務が設けてあるので、この与件を

満たしていけば、どのプランも最大効率的な間取りになるのは必至と

なるように想像できる。

プランも屋根・外壁・界壁、電気設備、設備機器もすべてに渡ってこれまでに

いかに効率よくプレハブ仮設住宅を建てるかというテーマをもとに

試行錯誤してきた際の留意事項が列記されている。

ここに、官僚的常識が存在する。

僕は一方では、この常識に沿ったプラン提案をしたいと思う。

それで佐藤建設さんが受注できれば、それでいい。

すこしでも地元の事業者の経済復興に寄与できるはずだ。

ただ、最低限のデザインをそこに入れたい。

どれだけ最大効率的な仕様や必要設備でがんじがらめにされようとも、

ちょっとでもデザインが入るだけで、ほらこんなに素敵でしょ!

と、それを実現しなければならない。

また一方では、我々の暮らし方の「当たり前」を提言したい。

必要最低限のインフラを除けば、そんなに設備に依存しなくても

気持ちのいい小空間が出来上がりそこではどんな暮らしができるのか、

我々が「当たり前」と考える生活デザインを提案していきたい。

常識は、制度的でどこかクールな響きを持ち、

当たり前は、腹に響く言葉で感情的なほどの深さを感じさせる。

両者の概念は大きく隔たっていて、ある意味パラレルだが、

清濁併せ呑む姿勢でその溝を溝と感じず我々は想像の翼を広げたい。

本日は、福岡の建築家たちとのミーティング。

さて、どんなプランが登場するのやら。

by yawaraka-house | 2011-04-19 12:14

311以降

昨日は福岡で家づくりのワークショップのファシリテーターを務めた

のだけれど、正直言って、申し訳ないことだが、まったく気分が乗らなかった。

ワークショップそのものは、うまく進行したのだけれど、

自分自身の納得という点において、気持ちはそこに存在していなかった。


(上記の文章について書くべき内容ではないとご指摘をいただきました。

本当に失礼な言い方になっており、申し訳ありません。もちろん他意はなく、

このイベントそのものや主催者を否定するものではありません。ただ、

大震災への思いがあまりにも強くある種の虚脱感に見舞われているので

申し訳ないことだが、常に心は被災地のことを考えているということを

伝えたかったのです。そこに居た方が気分を悪くされたのでしたら、

謝罪させていただきます。また、これ以降の文章も、イベントや関係者に

関わる文言ではなく、311以降の物事全般に対しての私の思いを表しただけ

ですので、どうぞご理解ください。文責/桑原あきら)




311以降、何事にも気持ちが落ち着かない。

同じ日本国民として、同朋が今もなお避難生活を強いられている瞬間、

中途半端な気分では何も手を付けることができない。

ずっとそんな思いが続いている。

志がない人に同調する気にはなれない。

本物を目指さない人とは土俵を同じにしたくない。

逆に言えば、本物志向の人とは今もなお同じ波長で付き合うことができる。

心からリスペクトできる。

こんな心情を責める人もいるだろうが、申し訳ない、自分の立ち位置は

こんなときに明確になり、それを曲げるつもりはない。

同朋よ、立ち上がろう。

おそらくは一部の人びとよ、心を強くして志を貫こう。

人生はなんとも短い。だからこそ、正直に生きよう。

311以降、社会のパラレルに気づく人と、そうでない人に

世界は二分されるだろう。

いまだに原子力の必要性を既成概念の枠の中でとらえる人と

そうでない人に世界は二分されるだろう。

これだけは言っておきたい。

世界は、計り知れない未知の中にある、と。

自然も人類も、計り知れない、と。

だからこそ、制御不能の力を利用しようと甘く考えてはいけない。

我々は自然の驚異にいつもさらされ、同時にそれに癒されている。

所詮、その程度の計りの中にしか人類の想像力は埋没できないのだ。

311以降、

我々の生きる道は、二分されはじめる。

by yawaraka-house | 2011-04-18 01:53

福島県の仮設住宅標準仕様書

福島県の仮設住宅標準仕様書が出ましたが、

一応の仕様を設けているだけで、大切な構造なども

木造、鉄骨造、コンクリート造などとあるだけ。

仕様も、例えば居室の床材にもタイルカーペットとありますが、

畳敷きも可とし、特記事項に特殊工法等による場合の仕上げ

については同等品以上とするとあるので、何らかの特殊性を付加

すれば無垢板でもいいのかもしれません。

まあ、とりあえずの基準仕様といったところですが、

これを盾にして、工務店から提案される無垢の木の香りがする

気持ちいい家を拒絶するなんてことがないよう祈るばかりです。

来週は建築家たちからのプランを取りまとめ、工務店が応募するための

資料づくりを行います。

東京で聞いた情報によれば、ある名のしれた建築家などは、

施工部隊を組織して被災地に乗り込む計画と言います。

これでは現地の工務店に仕事が行かないので、復興という視点でナンセンス!

我々マザープロジェクトは、誰もが利用できる仮設住宅のプラットホームとして、

少しでも居住性がよく、また施工性もいい仮設住宅をデザインしていきます。

プラン集には、復旧から復興に至る様々なシーンで活用できる仮設住宅の

プランが多数集約され、誰でもが利用できるようにします。

緊急出版物としても発行され、在るべき仮設住宅の姿を提言してもいきます。

そしてその大きな動きの中で仮設住宅の内容を必ず検証していくことが

とても重要です。これを阪神淡路大震災以降行ってこなかったのが

建築業界の大きな反省点であり、それを長期的な時間軸で検証していくのも

マザープロジェクトのテーマと考えています。

欠陥仮設住宅なんて、シャレになりません!

独自の構造などは特に要注意です! 建築家は過去をふり返り、

提案する仮設住宅の工法には特に注意すべきです。

それができないのならば、先人たちの工法に習うべき。

そして工務店が安心安全を宣言できる工法による施工に一任すべきです。

緊急を要する場合に、実験住宅なんて言語道断!

自らを律してコトに望んでほしいと思います。

by yawaraka-house | 2011-04-17 15:57

東京ミーティング終了

昨日、東京での仮設住宅プロジェクトのミーティングを行いました。

活発な意見交換があり、すごいプランの提示があり、

また、我々の新たな立ち位置も見えてきました。

名もなき建築家と工務店による仮設住宅プロジェクトとして、

日本の未来を見据えた提案にしていこう、とみんな心に

刻みつけました。

仮設住宅の公募期間は4月25日まで、可能な限り完成度の高い内容で提案したい

と思います。

by yawaraka-house | 2011-04-16 09:45

仮設住宅の九州仕様決めました

本日は福岡で仮設住宅のミーティングを開催。

工事社の公募が始まったので、こちらもスピーディに企画をまとめる

必要があるため、基礎や構造、断熱、床の貼り方などの

基本的な仕様を決定しました。

今日現在で3案ほど基本プランの提案もあったので、

それを完成させていくことなどを話し合いました。

1週間後にはまとめる予定です。

資材のメーカーにも同席してもらい、具体的に使える仕様にしたので

被災地の工務店も安心して名乗りをあげることができます。

その下準備をしました。

東京でもプランをまとめていきたいと思います。

by yawaraka-house | 2011-04-12 21:38