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2012.311

2011.311からあと1カ月と少しで1年が経とうとしています。

あれほどの大災害であったにもかかわらず、一部では既に風化が始まって

いるという声も聞こえてきます。

しかしその深い爪痕は確実に日本を捕らえていて、

最近では1980年以来初めてとなる貿易赤字の要因の一つが

この大震災であったという指摘があります。

この東日本大震災では、日本という国が災害大国であることを

改めて思い知らされました。

昨日のテレビでは、日本のお家芸であった物づくりの一つであった

はずのテレビ生産が韓国企業に追い抜かれていて、その企業が警戒して

いるのはソニーでもパナソニックでもなく中国の企業であると

レポートしていました。

経済や産業という視点でも、日本という国を考え直さなければならない

転換点にあるような気がしてきます。

その転換をどのようなパラダイムシフトで描くのか、どのようなイノベーションを

そこから誕生させていくのか。

311は、それを日本人の心と体で深く考えるように、神が与えてくれた

試練のように思えてなりません。

そこには、新しい産業創出が要るでしょう。

それがこれまでのような経済成長という概念で語れるものかどうか。

そこには、日本人ならではの東洋的な想像力が不可欠のように思います。

我々日本人は、古来より八百万の神々を信仰してきました。山の神、

海の神、川の神・・・・いろんな神を森羅万象の中に見い出す天才なのです。

だからこそ、キリスト教もイスラム教もヒンズー教も仏教もすべて

自由に受け入れてきたのではないでしょうか。

そんなどこかしら〝ゆるい〟文化、曖昧な文化が、我々の精神には宿っています。

昨年12月に訪れた気仙沼は、アイヌ語で「けせもい」と言うそうです。

それは「南の端の静かな入り江」を意味します。

そこにも、先住民族と融和して生きた東北民族の歴史があります。

それが、遠野物語が生まれた背景です。

我々は、地球の子であり、日本という地理的には災害立地に生きる民なのです。

そのような種がDNAのように繋がりあい、我々は今、ここにあるのでしょう。

2012.311を、私はそんな思いで迎えます。

そして、何かを生み出そうと、もがきます。

日本という国をしっかりと見据えながら。



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by yawaraka-house | 2012-01-27 18:06

理想の家づくりを目指して


家づくりの理想の在り方をいつも考えている。


システムとしての叩き台を提示し、それに応じる建主と建築家と工務店を見つめ、より理想と思える方向に一

歩踏み出す。この十数年、ずっとそれを繰り返している。


これは、マーケティングに他ならない。

B&Dというビルダーとしての工務店とデザイナーとしての建築家の新しい連携方法や、信州の木を使った骨

太のパッシブハウスは、そのプロセスの一つだ。


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昨日は、建築士にして工務店の二代目を目指す若者とB&Dについて議論した。

設計者としての思いと施工者としての思いを熱く語る彼に僕は心の中で感謝しつつ、熱くマーケティングした。



本音で語り合う場からしか本物は生まれない。


今度の日曜日、建主を交え、理想的なおB&Dを目指した新しい家づくりがスタートする。

それは限りなく建築家コースに近いB&Dになる予感がする。


すべては、建主のいい家づくりのため、理想的な家づくり発見のためだ。

チャレンジなくしてイノベーションなし!


みんな一つのテーブルに向かい合うチーム制の家づくりを進めたい!


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by yawaraka-house | 2012-01-26 13:55 | やわらかな家づくり

今年も頑張りましょう!

今日は雨ですね。只今、建主さんとの打ち合わせ終了。

午後からは、なかなか進んでいなかった自作の歌『THUBAME』

の練習を知り合いのカメラマン(ギタリスト)と行います。

被災直後の南三陸町の空を飛んでいたツバメのことを歌にしたものです。

その話をしてくれたお婆ちゃんは元気かどうか。

被災地のことも気になります。

12月の気仙沼に行きましたが、東北の寒さは想像以上でした。

仮設住宅に住んでいらっしゃるはずですが、断熱がちゃんと

効いているものかとその性能も気がかりでなりません。

仮設住宅プランを無償で届けるプロジェクトは『これなら住みたい

仮設住宅16プラン』を発行して一段落した感がありますが、

そのような理想的な仮設住宅を各地のニーズにそくして

建築できるような仕組みづくりのための活動を水面下で準備中です。

そちらの活動が早く発表できるように今年は頑張ります。

地道ですが、根気のいる活動ですので、未来展開を想像した

計画書を作るだけでも時間がかかることに気づきました。

ともあれ、午後からの歌の練習、頑張ります。

あのお婆ちゃんにいつの日かその歌を聞いてもらえるように。

by yawaraka-house | 2012-01-22 12:03

仮設住宅は最小限住宅だと思う

仮設住宅の最大の問題点は、それが法規的に「収容施設」として

位置づけられている点です。

これを『暮らすための装置』としてデザインするところに

我々の存在意義があると考えています。

それは一言で言えば、最小限住宅ということです。

この視点で考えていけば、仮設住宅のイノベーションが起こります。

そこにプラスされなければならない仮設住宅ならではの独自の要素は、

緊急的速やかに建築する必要性があるということや、

期間がある程度限定的に考える必要があるということ。

これをクリアしていく必要があります。

最小限住宅という視点で観た場合、仮設住宅には実に様々な

可能性があることが見えてくるはずです。

今年は、じっくりとその可能性を検証していきます。

私が編著しました『これなら住みたい仮設住宅16プラン』も好評をいただいて

いるようです。この本には仮設住宅プランだけが載っている

のではなく、次代の仮設住宅の供給システムを構築するための

提言も紹介しています。現行法規の問題点も載せていますが、

文句ばかり言っても進展はありませんので、

前向きに新境地を開拓していくしかないと考えているのです。

ぜひ、ご一読の上、新しいアイデアを思い浮かべて

いただけましたら幸いです。

プロトハウス事務局 桑原あきら

by yawaraka-house | 2012-01-12 17:22 | マザープロジェクト

心地いい、気持ちいい、質がいい家づくりを。

今年のプロトハウス事務局の目標は、

これまで進めてきた、心地いい、気持ちいい、質がいい

家づくりを、さらに解りやすく広めていくことです。

心地いいとは、心理的な満足度のことで、

主にデザインによって実現されるものです。

好きなデザインテイストになっている、使い勝手がいい、

自然との共生感が描かれているなど、心で感じる満足度って

とても大切なんです。

気持ちいいとは、生理的な満足度のこと。

暑くない、寒くない、ジメジメしないというフィジカル面での

満足度も重要です。

そして、質がいいとは、仕上がりの良さや構造的な安心感に

対する満足度を意味します。

これらの3つの『いい』を建主さんの本当に求めるニーズを

客観的に分析しながらバランスよく実現する家づくり。

それこそが、プロトハウス事務局の得意とするところです。

これまでに数百邸にも及ぶ建築家住宅をコーディネートしてきた

その実践の中から生まれたノウハウで、

建主さん個々のご要望にお応えしていきます。

その一つが、基本図面が完成するまでのアドバイスと

リスクチェック。初めて家づくりに望む建主さんは家づくりに

関して体系的な知識がありませんので、それに代わって建築家から

提案される図面を客観的に分析し、その図面であれば、

どんな暮らしが実現できるのか、どんなメリットとデメリットがあり、

さらにどんなリスクが可能性として考えられるのかなどを、

建築家を交え、建主さんと一緒に確認していきます。

それは、ある意味、学習しながら進めることができる家づくり。

建主さんは自分の知識を高めながら、より豊かな選択肢から

自分たちが希望する暮らしを実現するためのアイデアを選択できます。

私たちは、建主も建築家も工務店も同じ一つの家づくりを

目標とするデザインパートナーと考えています。

こうやって、本当に自分たちが求めている住宅が完成するのですから

その満足度は、他にはないものだと思います。

私たちは、家づくりの進め方そのもののプロセスをデザインしている

のだと、最近よく説明しています。

例えばそれほどデザインを求めていない方に、建築家による

設計及び設計監理までが本当に必要でしょうか?

そんな方には、基本図面までを建築家にまとめてもらうという

コースで十分というケースも多々あるのです。

しかし、大震災後のエネルギー資源の在り方については、

これから家づくりをする方には一度はきちんと考えてほしいもの。

そこで、敢えて一番最初に薪ストーブのある暮らしのお話をするように

しているのですが、こうすることで、我が家のエネルギー対策を

考えてもらい、後になって後悔がないようにしているのです。

住宅のデザインにも、モダンなものや、和的なもの、ナチュラル志向の

ものまで多彩な方向性があります。温熱環境も太陽と風とうまく

付き合うのを大前提とするパッシブ生活や太陽光や太陽熱を

アクティブに採用する仕組みなど、これも様々。

そして根本的に大切なことが、どんなに優れた設計がなさていても

それを施工する工務店の仕事へのこだわりがないと、陳腐な家

しか建たないという事実があること。


私たちは、まず建主さんと十分にお話をしながら、多くの建築実例を

ご案内し、建主さんが本当はどんな暮らしを求めていらっしゃるのかを、

時にはワークショップをしたりして、リラックスしていただいた上で確認。

その夢を実現するのに最適なプロセスを組み立てていきます。

そして、心地いい、気持ちいい、質がいい家づくりを進めていくのです。

2012年のプロトハウス事務局は、これまで同様、みなさまと共に、

いい家づくりを実現してまいりますので、何卒よろしく

お願い申し上げます。


プロトハウス事務局代表 桑原あきら

by yawaraka-house | 2012-01-05 13:39