<   2013年 06月 ( 3 )   > この月の画像一覧

建築条件付き宅地+豊かな選択肢

ある不動産屋さんから頼まれて、宅地分譲のお手伝いをすることに。

と言っても、建築条件付き宅地販売ではありません。

あれは、条件付きというだけあって、窮屈。

貧しい選択肢という感じが否めません。

そこに建てた看板のキャッチフレーズは、

「お好きな建築家と工務店で自由設計の家づくり」。

f0168167_12104815.jpg


プロトハウス事務局ならば約250社の建築設計事務所と約110社の

工務店が登録しているので、実現したいテイストに合わせて

自由に建築家と工務店が選べて、自由設計の家を造ることができます、

という意味です。

かなり豊かな選択肢だと思うのですが、それは発信側の言い分で

あって、受け手は「じゃあ、プロトハウス以外の建築士や工務店には

依頼できないの?」という論理になるものです。

そこで、私としては「可能な限りデザインされた町並みを造りたいので

当初2ヶ月間はプロトハウス事務局の登録建築家や工務店との家づくり

を希望される方を優先的にご案内させていただくことにしています。

が、販売される不動産屋さんも最終的には土地が売れないことには

困ったことになるものですから、○○ホームのような、まあ、なんと言いますか

あまりデザインされていないような住宅を希望される方にも

土地は販売するようにしているんです」という案内をするようにしました。

まあ、なんとゆるい営業でしょう! しかしいくら「豊かな選択肢!」と

声高に叫んだところで、それはこちらの論理&価値感。

まだまだ『デザイン』より『プライス』の方を優先する

という方が多いのも事実なのです。

でも、いいじゃない!! 面白い企画だと思うよ! と心の声。

少なくとも、ちょっと画期的。建築条件付き宅地でどこぞのハウスメーカーや

パワービルダーが売るより魅力的ではないでしょうか?

そこで少しでも「豊かな選択肢」を理解する人が登場してくれれば、

面白い物語が生まれる可能性だってあるわけだし!

f0168167_1211278.jpg


現地は、新宮町。IKEAのすぐそば。青空に向かうなだからな坂道にある分譲地で、

その上にはこんな遊歩道もあり、町営図書館も隣接。

看板を立てたその日から問い合わせがあり、数組の申込がありまして、

建築家との家づくりに興味を示していただいた方も現れました。

こんな風に、小さな糸口から、豊かな選択肢は誕生していくのかもしれません。

この分譲地の詳しい情報を知りたいという方はコチラをクリックしてください。





プロトハウス事務局

by yawaraka-house | 2013-06-20 12:13 | 豊かな選択肢/いい家づくり100選

外皮性能って何?

もうすぐ完成する住宅の外皮性能を計算してみました。

外皮平均熱貫流率(Ua)が0.65w/m2k。

冷房期の平均日射熱取得率(ηa)が2.4でした。

f0168167_1755446.jpg


家が建つエリアは6地区なので、その基準値はそれぞれ0.87と2.8です。

なので、省エネ基準に照らし合わせても、

住宅性能の判定は「適合」となるはずです。

ちなみに写真の充填断熱のサーモウールに外断熱(木質系!)材40mmを

プラスし、さらに、サッシをアルミから樹脂サッシに変えると

その数値が0.49と2.34になります。

こんなことが、計算式ですぐに数字が出るんですね。

これからの住宅は省エネでなければならなくて、だからこそ地球温暖化の

抑制に貢献する!というシナリオは世界的な動きなので大賛成!

しかし数字的な成果だけを追いかけるのはどうもおかしいというのが私の考え。

例えば写真の断熱材はウールが主材料で最終的には土に戻るというポイントこそが

地球環境的視点では注目すべきで、単なる断熱性能だけを見てはいけないと

考えています。また、日本独自のだんだんと亜熱帯化していく気候変動に

対応することも重要だと考えていて、つまり湿気対策ができる素材であるべき、

というのが私のポリシーです。いくらかっこ良くてもカビが生えるようでは

いけないし、過乾燥もいただけません。

その解決のために断熱材だけでなく、いろんな素材を試験的に使用しています。

その上で、自宅の温熱環境をコントロールする装置を何にするか?

エネルギー消費に直結する課題です。

一番パッシブなのは自然エネルギーだけにするという方法ですが、

いざ仕様の決定となると、多くの建主さんが同じ壁にぶち当たるんですね。

プロトハウス事務局では『パッシブ+デザイン』をコンセプトとする

フォレストバーンというブランド展開も行っていますが、そこで得た情報などを

一般の住宅デザインにも応用しています。

フォレストバーンでは「テックウォール/科学の壁」と言って、

家の環境を左右する「壁」の在り方を最も大切に考えているのです。

温熱環境のことになると意匠系の建築家は苦手とする方も多く、

そんな時には先の数値計算や最適な素材提案なども行い、建主のニーズや

生活志向レベルに合わせたアドバイスも行っています。

また、そこで得られた建主の本音ニーズはその後の家づくりにも生かしていきます。

「外皮性能」なんて聞き慣れない言葉ですが、そこにも、家づくりの

『豊かな選択肢』が隠れています。

大切なのは、家族の暮らしや人生の目標をおぼろでもいいので描いてみること。

すると自ずと、自分たちの家にマッチした「壁」の姿が見えてくると思います。




プロトハウス事務局

by yawaraka-house | 2013-06-19 17:34 | やわらかな家づくり

Forest Barn FLAT間もなく完成

「パッシブ+デザイン」を基本コンセプトとするForest Barnの

平屋のモデルプランFLATが間もなく完成します。

f0168167_15173549.jpg


これは横から観たFLAT。

なかなか思い切った木の外観です。

外壁材は耐候性に優れた信州カラマツ。その上にクリア塗装をしています。

モダンで山荘風でもあります。モダンウッドハウス!という呼び方もいいかも。

もうすぐデッキも施工しますが、

次の写真はその施工前の準備を初めているところ。

f0168167_15294760.jpg

f0168167_1529106.jpg


そしてこちらがガラスを収める前の木製建具。

この部分にはフィックスガラスをはめ込み、中央部の建具は

引き戸になります。大型の建具なので、その大開口から得られるビューもビッグ!

目の前の田園風景が、目にやさしく飛び込んでくるはずです。

f0168167_15333458.jpg


こうやって少しずつですが、完成へ向けてForest Barnの家づくりが

進んでいます。オープンハウスは6月29日(土)30日(日)。

場所は、九州自動車道小郡インターからすぐです。

これからの「パッシブ+デザイン」の家づくりに興味のある方には

ぜひご覧いただきたいと思います。

このForest Barnブランドは、元々は林野庁の補助事業として、地域材を

使った地域型住宅を考察したのがスタートですが、その後、国土交通省の

地域型住宅ブランド化事業にも採択されました。

400棟を超える建築家住宅をコーディネートしてきたプロトハウス事務局では、

建築家が提案するデザイン性を生かしながら、そこに安心できる居住性を

プラスしたくてこのブランド化を推進しています。

地球温暖化が進む中、住宅に省エネ性能が求められるこれからの時代は、

パッシブ性が確保されているのが当然と考えていますが、

そこに「クールな高気密の数値のみではない」亜熱帯化する日本ならではの

調湿性能を付加した、より五感の満足度を高めてくれる『気持ちよさ』を

プラスした壁の在り方を確立したい、というのがこのブランドのコアな考え。

それを理解した上で、賛同する建築家たちには住宅のカタチをデザインして

いってほしいと思っています。





プロトハウス事務局

by yawaraka-house | 2013-06-12 15:46 | やわらかな家づくり