1000万円台の家って?
ほんの数年前までは建築家が設計した住宅でも1000万円台の家っていっ
ぱいありました。
東京では結果的に坪当り60万円程度で建築家住宅が建っていた頃のこと
です。その頃で福岡辺りの地方中核都市で坪当り50万円程度でした。モ
ダンな住宅でも1800万円ほどでできていました。
それがつい2、3年前頃から福岡辺りでも坪60万円となり、最近では70
万円というのが実情だと思います。ただし、これはあくまでも実情です。
今でも坪60万円程度です、なんてことを言う建築家はざらにいますし、先
日などは坪55万円で概算工事費を算出し建主に提示している建築家がい
ると聞いて「懲りてないなあ〜」と溜息が出たのでした。
だからと言って、1000万円台で建築家が設計した住宅ができないかと言う
と、できます。
ただし明確な根拠が必要です。
その根拠とは造り手である工務店の見積もりです。
これは前島周子ちゃんがデザインした地方小都市の小住宅ですが、延床面積
20坪弱で工事費は1600万円ほどでした。これには設計料も含まれています
が、彼女曰く「工務店さんのお陰です!」。
プロトハウスでは今、B&D住宅を推進していますが、このB&Dの根本概念で
あるビルダーとデザイナーの専門連携が柔軟になされ、それぞれがきちんと
役割分担を行い、無理と無駄をなくしたデザイン化を行えば、ちゃんとした
根拠のある1000万円台の家ができるんです。
B&Dで進めているCOANでも、1000万円台の家を2軒打ち合わせ中です。
この1000万円台の工事費の中には工務店の利益も確保されています。実は、
これが大切です。建築家の難しい図面に基づいて赤字ぎりぎりで完成した家
と、ちゃんと工務店も利益が確保できた家とでは、その後の安心が異なりま
す。アフターケアは大切な人間関係でもあります。いい付き合いをすれば、
きっといいことがあります。住まい手と創り手と造り手がいつまでも集える
ような家が本当に「いい家」です。
成功した建築家住宅、苦い思いを味わった建築家住宅、チームの温もりを感
じながら安心して取組めるB&D住宅。それぞれをコーディネートしてきた私
は今、より建主目線で幅の広い豊かな提案をしたいと願っています。
一緒になって「いい家づくり」を学び、そして「いい家」を建てましょう。
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by yawaraka-house | 2009-02-03 16:20