今年の漢字は「捨」
毎年、日本漢字能力検定協会が全国公募し、12月12日の
漢字の日に決定して清水寺で発表する今年の漢字だが、それ
が今年は「変」ということらしい。
米国初の黒人の大統領オバマ氏が「チェンジ」をスローガン
に掲げ、金融不況で世界市場は激変し、地球温暖化でゲリラ
豪雨などの予測もしなかった天変地異が身近にあることを思
い知らされた一年だったから、確かに「変」こそ今年を象徴
する一字に違いない。
で、私が選んだ一字は「捨」。
そんな激変する時代だからこそ、その先の未来を見つめて過
去の価値観を〝捨て去る〟くらいの気概がないといけないと
思うからだ。
今年も、いろいろとあった。いろいろと学んだ。物づくりの
感動と難しさ、人という生き物の不思議。未来へのヒントと
仲間づくりの大切さ・・・・・。
私の父は教育者で、今から数十年以上も前に「どんな子も切
り捨てんでほしい」という本を著したが、そのタイトルとは
対照的にマイナスと判断すれば切り捨てようとする自分がい
ることに気づいた年だった。父はまた「子供は太陽」という
本も著した。どんな子供にも未来と可能性が宿っていること
を説いた本だったが、そのタイトルもまた私に時々、真理め
いた問いかけを投げてよこすのだった。
数多くの方の要望に応えようと、やわらかな家づくりを運動
の根幹に掲げ、B&D住宅という新しい家づくりの提案を行う
まさにその最中に金融不況が勃発し、人社会の脆さ危うさが
露呈したが、B&Dという幅広い連携はそれを好機ととらえ、
激変に応える仕組みとして機能しつつある。
そこではやはり古い価値観は捨てるべきと、新しい私は内心
呟くのだが、捨て去るはずの古い小道具のなかに太陽のよう
な輝きが潜んではいないかと、やはりどうしても振り返って
しまうのも事実なのだ。
父の教えはいつまでも、子の中で問答の風を立ち上げるのだ
ろうか。
写真は、12月に河口湖町で完成したB&D住宅「amona」のモデルハウス
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by yawaraka-house | 2008-12-16 18:08