「饅頭怖い!」と言えば古典落語ですが、
私の場合は「トイレ怖い!」なのです。
そもそも話はうん十年遡ります。
まだ空を飛ぶ夢を頻繁に見た小学生の頃、
それも出だしの出だし、小学一年生の時の話です。
私は初めて小学校でトイレを使いました。大です。たぶん自宅に居る時と
同じように、何気なくトイレに入ったのだと思います。
行きはよいよい、帰りは怖い〜ではありませんが、
すんなりと用を足して安堵した私が眼前にしたのは、女子たちの
長い列でした!!!!!
そう、なんと私は間違って女子トイレに入っていたのです。
へぇ〜! うそ〜!
女子たちはどんな顔をしていたのでしょう? そんな周りの様子を伺う余裕
なんて微塵もありませんでした。私は顔が真っ赤になるのを感じながら
走って教室へと向かったのでした。
それ以来、トイレが怖い! 学校でトイレに入るのが怖いのです!
この恐怖体験は高校生頃までは私の心に焼き付いていて、
高校の頃などは学生用のトイレではなく、職員用のトイレをお昼の掃除の
時間に限定して使っていたくらいです。
たかがトイレ、されどトイレです。
だからこそ、私の家の中でどんな位置にトイレが設けられるのか
気になります。心から安心して生理現象に身を任せられる場所に
あるや否や? それはもう死活問題です。
トイレは、家人からも隔絶された落ち着いた場所になければなりません。
その方法は色々とあるでしょうが、でないと気分が落ち着かないと思います。
かつて弊社の東京事務所が虎ノ門にあった時、打合せコーナーの真横がトイレに
なっていて、打合せの最中にお客様が「おトイレを借りてもいいですか〜」と
言われるたびに、ドクンと心臓が高鳴り、「ああ、こちらです〜」と言った
すぐその後にBGMを大きくしていたことを思い出します。
建築家の瀬野さんは雪国育ちの大らかさで、何人かの建築家で集まって
何かのミーティングをしていた時に、やおらトイレに入るや「ジョボジョボ
ジョボ・・・」と大音響を立てて立ちションベンをしたものですが、
そういうデリカシーの欠片のない人はいざ知らず、ほとんど人は私の意見に
賛同していただけるのではないかと思いますが、いかがでしょう?
えっ、そんなに繊細じゃないでしょうって?
そりゃ、まあ確かに子供の頃のコトではあります。
ありますが、なんだかやっぱり身近にトイレがあると落ち着かないのです。
トイレ怖い! 子供心に焼き付いた心象はなかなか拭い去れません。
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